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俺様専用 [こだわりアイテム]

皆さま、お久しぶりです。
2018年第一回目の更新は何にしましょうか?
自分は、物持ちが良い方だと思います。
一度気に入ってしまうと、10年以上使い続けているものもちらほら。
これは、身の回りの品でつきあいが長いものです。確か、高校の入学祝に叔父貴から贈られたものなので、四半世紀以上愛用しています。

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ペリカン社の万年筆です。
大先がマルーンで胴軸が黒のツートーンなのは珍しいですか?
実は、数年前にペン先が壊れて修理を依頼したところ、年式の古いモデルだったので黒い大先は部品が払底していたのです。マルーンの大先ならありますが…と言われて承諾した結果なのでした。

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そうしてその後も長年使い続けてきましたが、ついに大往生です。
胴軸が割れてしまいました。ヒビが入っているのが判りますか?
これによりインク カートリッジが正しく装填できないらしく、ペン先からインクが出なくなってしまいました。
万年筆を使うのは年賀状や暑中見舞いを書くくらいなので、毎日使っているわけではありません。
ひょっとしたら、四半世紀のうち、のべ数ヶ月しか使っていないかも知れません。
ヘビー ユーザーでもないのに万年筆が壊れた理由は、筆圧が強いと自覚しているので、万年筆がそれに耐えられなくなったのだと思います。

さて、万年筆の買い替えを決意して、どんなモデルにしようか考えました。
今まで使っていた万年筆の書き心地を思い出してみると、ペン先がカリカリひっかかるような感じが何年経っても消えませんでした。
万年筆の書き方が間違っていたのかな。
でも、字を書くときのクセはそう簡単に直せないでしょう。

調べていくと、自分が左利きであることがポイントのようです。
万年筆は、左利きの多くの人がペンを持つ持ち方で書くには不向き!?という情報が得られました。
さらに調べていくと、必要は発明の母でして、「左利き専用の万年筆がある」というではありませんか。
万年筆選びの選択肢が、一気に絞り込まれました。

インターネットで左利き用の万年筆を調べていくうち、どの有名メーカーにもそうした特別モデルがあるのでは…と思いましたが、意外にもHitしませんでした。
高評価を得ているのは、セーラー社の「プロフィット21レフティ」でした。

さっそく百貨店の万年筆売り場を訪ねると、受注生産品だそうです。
ますますプレミアム感が高まってきたところで、店員さんが「キャンセルされると困るのですが…」とおそるおそる尋ねてきました。
「製造中止になったら困ります!」と答えて、注文書にサインしました。

正月休みをはさんだので、注文から3週間後。ようやく入手しました。

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大きな箱を開けると、ペンケースやカートリッジが同梱されたピカピカの万年筆が現れました。

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ペン先に刻まれた「LEFT」の文字が輝かしい!
自分専用に作ってもらったありがたさは、左利きの人にしか分からないでしょう。

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さっそくカートリッジを装填して書き比べてみます。
今まで使っていた万年筆は、胴軸をテープで巻いて最後のご奉公。かろうじてインクが出ました。
実は、注文するときに字の太さが選べたのですが、無難な中字にしてもらったところ、今まで使っていた万年筆の字と比べると太いようです。画数の多い漢字を書くと字がつぶれてしまいそう。
さすがに返品はできないので、これは我慢することにしましょう。
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肝心の書き味ですが、万年筆で書いているとは思えません!
ペン先が引っかかる感じがなく、すらすらと実になめらか。
この感動と満足感は、世の中の大多数の人にはわかるまい。

これで、もう少し筆まめになれればいいなあ。

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