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開いた口がふさがらない [ドライブ・旅行]

土曜は、いねむり氏の買い物につきあいました。
彼が何を買ったかというと、新しいデジ一眼!
中古カメラ店に今まで使っていたのを下取りに出して、手頃な出物をゲット。
更なるステップ アップということで、まずはめでたい。

新しいカメラを手にしたら、まずは試し撮りをしたくなるもの。
昼下がりでしたから、これから出掛けられるところは限られます。

どうせなら、いねむり氏の好きそうなスポットを選びましょう。

いねむり氏の愛車で1時間強走ると、あっけなく現地に到着しました。
おお、あれが有名な…

DSCN3816x.jpg

やって来ました、吉見百穴
以前に何かの写真で見た記憶がありますが、現地は市街地からさほど遠くない場所です。ここへ到着するまでの地形も平坦で、ここに、そんなものがあるのか?と疑われます。

DSCN3748x.jpg


Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)


なんじゃあ、こりゃあ!?

これはいかんでしょう。
中近東かどこかの遺跡のようです。山肌にボコボコと穴が開き、私はしばし開いた口がふさがらなくなりました。

DSCN3800x.jpg

折りしも、遺跡の前の八重桜が満開でした。
これはこれで季節感がありますが、実に異様な光景です。

DSCN3798x.jpg

あまりに珍奇な地形に、どこから攻略したものか、二人で考え込んでしまいました。
とりあえず、一番大きな穴から見学です。

DSCN3755x.jpg

この百穴、太古の古墳時代の死者の埋葬穴らしいです。ところが、この大きな洞窟は遺跡とは別物。第二次世界大戦中に、軍需工場を作るために掘られたといいます。文化財があろうがなかろうが、おかまいなしに穴を掘ってしまったあたり、よほど追い詰められた状況だったのでしょう。

DSCN3759x.jpg

軍需工場跡は、コンクリの壁でふたをされ、行き止まりになっています。
洞窟探検…というには少しトーンが下がりますが、いねむり氏のお気に召したでしょうか?

新しいデジカメが暗いところでどこまで撮影できるかを知るために、モデルを命じられました。

yosimi01x.jpg

普通にポーズをとってもつまらないので、まぁ、こんなところで。

yosimi05x.jpg


軍需工場見学はあっという間に終わりました。

 

岩肌の一番下に空いている穴には鉄格子がはまっています。
そして「ヒカリゴケ」の文字が。

yosimi02x.jpg

そうです。いつぞや房総へ行ったときに季節はずれで拝めなかった、ヒカリゴケがここにも生えているというわけですね。
確か、「菜の花の季節が見頃」と看板に書かれていたような気がします。

まさしくその時期ではありませんか!
これは見逃せませんぜ。

 

穴の中の暗闇をしばらく見つめていると、ぽつぽつと浮き上がって見えるものがありました。
ヒカリゴケに違いない。持参したコンデジではこの程度ですが、確かに光っています。
とても自然のいたずらとは思えない、蛍光グリーンに光るコケは、実に幻想的でした。

DSCN3777x.jpg

さて、続いて百穴を覗いてみましょう。
登って行くとかなり高低差があります。

DSCN3791x.jpg

一つ一つの穴は、中がそれほど広くありません。
我らが祖先を葬った穴としては狭いものです。おそらく、古代人は身長が低かったのであろうと想像されました。

yosimi04x.jpg

残念なことに、一部の穴の中は落書きだらけでした。
こうしてたやすくキズをつけることができる岩山だからこそ、これだけ横穴を作ることができたのでしょうが…。これにはがっかりです。

DSCN3789x.jpg

見学を終えて、資料館兼売店によりますと、明治時代に行われた発掘調査(かの大森貝塚を調査したモース博士も関係していたそうですが)当時の貴重な写真が展示されていました。この山は元々木が茂っており、発掘調査にあたって木々をねこそぎ抜いたらしいです。もちろん、その時代に重機はありませんから、すべて近在の住民の手作業。
これには頭が下がります。

売店のおばさんは、その発掘調査に携わった住民の子孫とうかがいました。
現在でも、こうして売店で語り継いでいるわけです。

古代人の生活に思いを馳せたところで、このまま帰ってしまっては、実にもったいない。この近くにもう一つ名所があると聞いたことがありますが…。


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コメント 9

らいち

百穴、小学校の社会(私たちの埼玉県)で習った事もあるのに行ったことがありません・・・
何度も近くも通っているのですが。

ヒカリゴケ、見事に光って映ってますね~
たいてい行った人からは「見えなかった」と聞くので、時期がよかったのかもしれないですね!
by らいち (2009-04-19 23:47) 

馬子

らいち殿、ごぶさたです。
埼玉県民でしたらぜひ?
ヒカリゴケも今のうちかも知れないです。
by 馬子 (2009-04-20 00:41) 

いねむり

いつもながら突然の遠出にお付き合いいただきありがとうございました〜

私はず〜っと吉見「ひゃっけつ」と読むんだと思っていて、カーナビで一生懸命「ひゃっけつ」と入れても検索されなかった理由は、現地について漸く理解しました・・・(汗)

by いねむり (2009-04-20 07:07) 

馬子

いねむり殿、自分も同じ。( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!
「ヒャッケツ」と発音する方が何となくカッコいいのにね。
by 馬子 (2009-04-20 07:17) 

すえぃ!

その道の人たちに言わせると有名な(?)心霊スポットらしいですが、目的が違うとギャグになってしまうのがおもすろい。
by すえぃ! (2009-04-20 14:57) 

Ten

日本にこのような場所があるんですね(◎o◎)
天然記念物だから、網がしてあるんですね。
ズームで取れなさそうなのが残念。
by Ten (2009-04-20 22:50) 

馬子

すえぃ!様、そういう事実があるとは知りませんでした・・・。
by 馬子 (2009-04-20 22:55) 

馬子

Tenさん、こんばんは。
おそらく、日本各地にこうした遺跡があるのではないかと想像されます。
いわば、我々のご先祖様たちが眠る場所ですから、落書きをする人の
気が知れません。
by 馬子 (2009-04-20 23:06) 

いねむり

すえぃ!さん

心霊スポットだったのですか〜( Д|||)ガーーーン

実は肉眼では真っ暗で見えない洞窟の奥に内蔵フラッシュを立ち上げてカメラを構えた時、「まさか余計な何かが写ったらどうしよう」って話を馬子さんとしてました・・・
by いねむり (2009-04-22 21:14) 

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