旅館にあらず? [ドライブ・旅行]
「ホテル」と言われて、中はどうなっているのかと大いに興味がわきますが、さにあらず。「岩窟掘ってる」…が訛っていつしか「岩窟ホテル」と呼ばれるようになったとか。
売店のおばさんによれば、「岩窟ホテルの看板の下に小さく『旅館にあらず』と書いてあったんですが、そんな断り書きは誰も気がつきませんよねえ。聞いた人は泊まれるのかと勘違いしてたんですよ」とのこと。
おばさんが過去形で語ったわけは、現在そこは閉鎖されて外から眺めるしかない、という理由によります。とにかく、見落とさないようにゆっくり走って帰りなさい、と言われ、わざと後続車に道を譲りながら、二人で目を皿のようにして走りました。
あっ! これは…!?
そうです。行きに見かけた崖に開いた無数の穴こそ、岩窟ホテルだったのです。土地の所有権は分かりませんが、こんなの掘っちゃっていいの?
新聞記事によると、崖が崩落して以来、危険な状態になったので閉鎖したのだとか。元は、崖一面が白く塗られ、シルクロード風の外観だったといいます。
頑丈なフェンスに阻まれますが、モニターが回転するコンデジの面目躍如です。ちょいと失礼して、スパイ撮影?
ホテルの庭?には朽ち果てた遊具が据えてあり、この珍スポットの存在感を盛り上げています。この他にも、シーソーまで置いてありました。かつては、お子様連れの家族客がワイワイガヤガヤ見学に来ていたのでしょうか。
百穴と岩窟ホテル。どちらも人工物には違いなく、どちらも大まじめに作った人々がいたわけで、こうして教科書にも出てくるような史跡と、珍スポットがほぼ並んで存在するのはまさに珍しいのではないかと感じました。
観光名所を個人が自力で作ってしまう・・・その情熱?パワー?には脱帽です
by いねむり (2009-04-20 07:25)
そうだね~。これが「男のロマン」ってやつだな。
by 馬子 (2009-04-20 07:54)
白塗りされた時の状態が見てみたかったですね(^_^;)
by Ten (2009-04-20 22:58)
Tenさん、ウェブで検索すると、白塗り時代の古い写真が見られますよ。
個人で創作されたとは思えない、芸術性を感じます。
by 馬子 (2009-04-20 23:08)