勇気あるUターン [ドライブ・旅行]
都内の洞窟探検は続きます。
Z氏は東京の都市河川のうち、ボートで入れるところはほとんどを遡ってみたことがあるというツワモノ。
この日も「潮の具合が良さそうだから」という理由で決行しました。
その理由は、航行する際に真っ先に問題になるのが水深だからです。
ボートが浅瀬に乗り上げたり、スクリューを傷めてしまうと一巻の終わりですから、いくら小船とは言っても舵取りは慎重です。羽田の某河川は砂が堆積していて、水路図を頭に入れて舵を切らないと大変なことになるそうです。
クルマを走らせるには路面状態と道幅、それに勾配が問題ですが、ボートはまずもって水に浮いた状態を保たなければいけません。
Z氏のボートにはGPSとソナーが装備されていて、水深や魚群に反応してデータを示してくれます。彼は釣りはたしなまないので、この装置は前者の目的だけでしょう。
ここの水深は4m前後。ボートで航行するには充分でした。ところどころ、赤い反応が出るのはこの川に棲む大きな鯉を感知していると思われます。
水深が充分な反面、違った問題も出てくるのですが…。
本日3本目の分水路に入ってみます。
ここから上流の出口へ出てみようという魂胆。
ところが…おや~?今度のは勝手が違いました。
天井が低くなってきたのです。水路にも逆勾配がついているらしい。水位が高いということは、こんな弊害が出るのでした。こればかりはどうしようもありません。
別の分水路の分水口が、不気味に穴を開けています。
さすがに、こちらは入ってみる気になれませんでした。
ゆっくりトンネルを遡っていると、徐々に天井が迫ってきました。
ボートのマスト(航行灯がついています)まであと数十センチになったので、ここは勇気をもってUターン、戻ることにしました。
そもそも分水路に突っ込んでいることからして、既に蛮勇ではありますが。
Z氏が事前に調べてきた?資料によりますと、この分水路は幅8m。このボートは全長6mくらいですから、転回するにはぎりぎりでした。
ボートのへさきと、船外機をぶつけないように、ゆっくりと転回です。
クルマと違うのは、水の流れでボートが振られること。思うようにはいきません!!
私は勝手が分からないので、オロオロするばかりです。
さすがZ氏は、ボートを壁面に最小限接触させただけで転回しました。
自分の愛車だったら顔が青ざめるところですが、「これ位なら大丈夫だよ」と一言。
感心したのは、奥様の機敏な行動です。ボート フックを持って、へさきや船尾へ素早く移動。舵を切るタイミングに合わせて、ボートがぶつからないようにフックで壁面を押し返すという、ご夫婦絶妙のコンビネーション。
さては、こういったことをいつもやらされているな…( +_+;)
とにかく、危機を脱出して入口に戻ってきました。
滅多に入れない場所でまたとない撮影を楽しみます。
この先にも分水路が通じておりますが、Z氏は「こちらは天井が低いから」と既に入ったことがあるような口ぶりで、突入を断念しました。
柱の裏側では、一羽のハトがじ~っとしていました。
人間が入ってこないから安心して巣を構えたのに、こんな珍客が来ようとは想像していなかったのでしょう。
普段見慣れた橋も、水面から撮影するとまったく違った光景になります。
この貴重なカメラ アングルを堪能しているのは、たった3人だけ。
「楽しいことは小人数で」とは、亡くなった義理の伯父の名ゼリフでした。
ちなみに、さきほどZ氏が入らなかった分水路、まさかこれが出口!?
行きにこれを見てきたから、入らなかったのかな…。 (・∀・)b" さすがはベテラン船長です。
水路遊び、本当に慣れてるんですね!!
普段ではありえないアングルからの景色も良いですね~(^o^)
ハトの巣、初めて見たかも。
by Ten (2009-05-07 21:26)
Tenさん、こんばんは。
この画像に写っているのは、あまり近寄れませんでしたが、
ハトの巣とはちょっと違うような?羽根安めでとまっているだけにも
見えました。
ハトは、壁に開いた穴に飛び込んでいったので、その奥に巣があったと
思われます。
by 馬子 (2009-05-07 22:27)