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アメリカに負けた日 [工具・DIY]

ドイツの工具は世界一 (・∀・)b"!!
そう信じて疑わないのですが。
たまには挫折もあっての人生です。

先週も、黙々と仕事をしておりました。
ゴツいボルトが何本もついているような、アメリカ製のマッチョな器械のメンテナンスです。
今までは、L型の六角レンチで挑んでいましたが、腕が折れそうなくらいトルクをかけてもびくともしないネジがあり、作業を中断することもありました。
相手は当然インチ規格のスクリューです。いかん。パワー負けしてる。

だったら、こっちにも考えが。
なじみの工具屋で、Hazetのヘックス ソケット8801A-5/32"とKokenの3/8"の長いブレーカー バーを買ってきました。
このコラボで、頑固なスクリューをやおらエイヤと廻す。すると、パキっと音がして、難なくスクリューが緩み始めます。ざまぁみろ。

自分の経験から言えば、スクリューは締めるより緩める方が難しいのです。
なぜなら、埋まっているスクリューの長さや、前の人がどのくらいのトルクで締めているかが分からないから。
メンテの時にスクリューを緩める場合は、おそるおそるスクリューのご機嫌を伺ってはいけません。スクリューが油断しているうちに?ネジ山を引きはがすイメージで、一気にトルクをかけます。

スクリュー ヘッドの縁がポンチでつぶしてあることからして「緩んではいけない」スクリューであることが知れますが、これを外さないと部品交換ができません。困ったことです。
外したスクリューを見ると、ネジ山に「嫌気性緩み止め」がこってり塗ってありました。しかも俗にいう「赤いグレード」のやつです。道理で素直に緩まなかったわけだ。

鼻歌まじりに作業を進めていくと、どうしても1本だけ言うことを聞かないスリューがありました。
しばし黙考して、高分子潤滑剤をたっぷりくれてから、スクリューの頭をハンマーで何度もこづいてから廻したところ、ようやく緩み始めました。
ようよう外して、「コイツは手ごわかった」と観察したところ…。


あれ?



あ"~~ハゼットが…

アメリカンに負けたぁ (´Д`ヽ)(/´Д`)/

D1000174x.jpg

質実剛健なドイツ工具をもってして、スクリューに負けたのは初めてです。

「ひん曲がるなんて、粗悪な工具じゃないの?」と考えるのは早計です。
限界点に達したとき、前触れもなしにいきなり折れてしまうのは、使い手としては危険。
このように、力を受け流してくれた方がケガをすることもありません。

工具が見事に力尽きてしまったので、泣く泣くおかわりを買いにいく羽目になってしまいました。これでは、組み立ての際にスクリューを締められません…(社費だからいいけど)


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コメント 4

kanchi

こんばんは!

確かに「前触れもなしにいきなり折れてしまう」というのは危険ですね。それに素材の金属の製錬工程がローコストだと分子レベルの結合状態が弱くていきなり折れるのではないでしょうか。

力を受け流しながらということは高級品の証では?

見当違いだったらご指摘下さい!
by kanchi (2009-07-05 01:28) 

Ten

綺麗にねじれるものですね~(@o@)
最後まで頑張ったーって感じが良いです。
しかし、ゆるみ止め剤って本当に凄いですね~
by Ten (2009-07-05 22:23) 

馬子

kanchiさん、遅くなりました。
確かに、ひと昔前の日本の大手の鉄鋼でも、裁断してみると
均質でなかったり、「す」が入ったりしていた、と我社の社長が語っています。
当然破断の原因になりますね。
高級品でも、運が悪いとこうなる。自分にも良い勉強になりました。
by 馬子 (2009-07-06 00:08) 

馬子

Tenさん、外そうとしたスクリューは、いわゆる「焼きつき」に近い
状態でした。
これだけよじれても、先端部分は未だにカチッとしているので、
軽作業にはまだ使えそうな感じです。
同形式の故障品はまだまだ遭遇するはずなので、次回は
ゆるみ止め剤のことを念頭において作業したいと思います。
by 馬子 (2009-07-06 00:11) 

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