めめお守り [こだわりアイテム]
友人の間では、ありがたいことに、自分はかなりの健康体であるようです。
検眼に行った結果が思わしくないとしょげかえった友人がおり、どうやってなぐさめたものか考えました。
口であれこれ言うよりも、たまには行動で励ましたい。
安直ではありますがどこかへお参りに行き、お守りを買ってきてあげる、というのはどうでしょう。
インターネットで、「めに効く御守」を探しました。
各地の薬師様のご利益が眼病に効く、というのがあったような？近所の小さな薬師様の祠にも「めめ」と大書きされた絵馬が下がっているのが思い出されます。
せっかくですから、今まで訪れたことがない寺社にしましょう。
選んだのは、杉並区堀之内の妙法寺。
境内に見どころが多いという情報にも惹かれます。
愛車で出ればすぐ着いてしまいますが、初めて行く場所で駐車場がどうなっているか分からない。
それに、願掛けには自分の身体を使わなくては、と考えて炎天下に自転車でゆるゆる出かけました。
まずは、柱の彫刻が見事な、立派な山門をくぐります。
左右の阿吽の仁王様は、各所で見られるようなおそろしい形相ではありません。どことなく愛嬌がある親近感が湧くお顔です。
重厚な「祖師堂」へお参りしました。
ここに安置されているのが「やくよけ祖師御尊像」です。
歴史の重みが感じられます。
さて、「おみくじ馬鹿」としましては、どのような籤を授かるのか大いに興味が湧きます。ここのおみくじは自分で引く、というところが珍しい。
勝手に引いてしまってよいものかためらわれますが、「おみくじの引き方」も掲げられていますので、それに倣いましょう。
結果はあまり良くなかったですが、今日は自分の運勢はどうでもよろしい。
境内のすべてのお堂は、回廊で結ばれています。
この回廊は近代の建築と見受けられますが、柱の高さが低いのでくぐる時は頭上注意です。
本堂にもお参りしてから、肝心の「日朝堂」へ着きました。
ここは、勉強のし過ぎから眼病になったと言われる日朝上人の尊像が祭られています。
上人がご自身の回復後、目を患う人々を治したいと大願を立てて以来、眼病の神様として信仰されているそうです。
日朝堂の中は自由に拝観出来るので、上がらせていただき、お参りしてきました。
さらにその奥には「二十三夜堂」というお堂があります。
こちらは財運と縁結びにご利益があるそうです。
小さなお堂のまわりには、色々なものが並んでいて興味深いものがありました。特に気に入ったのが狛犬です。
左右一対なのは当たり前としても、ここの狛犬は「子持ち」です。
さすがは縁結びのお堂、といった感じですね。
境内には、寺社とは不釣合いな鉄の門があります。
これは明治時代にイギリス人の設計で建てられたものだそうで、とにかく派手さが目を引きます。
さらには、明らかに近世になって造られたと思しき「車輌祈願所」なるものがあります。愛車に「交通安全」のお祓いをする場合は、こちらで受け付けてくれるのでしょう。
最後に、目的の「めめ御守」を授かって帰りました。
目が覚めるような「若竹色」とでも言いますか、珍しい色の御守です。
残念ながら、デジカメ画像をいくら加工しても、本来の色あいが再現できませんでした。
写真を撮っていたら、犬を散歩させていたご近所のご婦人が、あれこれ教えてくれました。昔は、もっと木々がうっそうと茂っており、近年まで参道に残っていた木造の旅籠は、地元の保存活動も実らず取り壊しになったなど、貴重な話を聞かせていただくことができました。
帰宅してから、社務所でいただいた案内書を読むと、他にも色々見どころ、お参りどころがあったようです。
機会を作って、またお参りに来ようかと思います。
いろいろと楽しめそうなところですね。
目に効くお守り、デザインがまたなんとも。
視力が衰えると何かと不便なので気をつけたいです (＠_＠)
by Ten (2009-07-27 00:19)
気がつけば、自分もそろそろ老眼の年代に入るようです。
基板のハンダ付けの作業がやりにくくて仕方なくなってきました。
これがそうなのか!?
by 馬子 (2009-07-27 00:22)
オンボロ自家用機で飛んでいた頃は視野検査などの眼の検査を定期的に受けていましたが、久しぶりに免許の更新で眼のチェックをしたら、確実に老眼が進行していました。
「めのお守り」で励ますなんて、なんてやさしい人なんでしょう。きっと励ましになったことでしょう。
by kanchi (2009-07-27 19:26)
友人のために、他の薬師様も廻ってみたい気がしますが、
浮気はいけないかな・・・。神様の世界にも「セカンド オピニオン」は
あるのでしょうか？
by 馬子 (2009-07-28 00:06)