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赤身と霜降り [自然]

花見の時季もとうに過ぎてしまいました。
今、かろうじて咲いているのは、もこもことした八重桜?それとも地味な色のウコン桜?
あなたの住まいの近くには、そのどちらでもない花が咲いていませんか?

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これはハナミズキです。
意外と知られていないようで、こうした写真を見せると驚かれることが多いですね。

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ハナミズキは、食べられる実がなるわけではありませんが、近年街路や公園に植えられることも多くなってきたように思います。


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花の色は純白…あるいはこの写真のように薄いピンク色が混じった「霜降り」が多いです。まとめて咲くと圧巻で、桜に劣らぬ存在感と美しさだと思います。

豆知識として、ハナミズキの花は変わった形をしています。
四方に伸びた、切れ込みがある花びら…は、実は「花のガク」なのです。本当の花は、ガクの中心に固まっているツブツブでして、極めて地味な花ですね。

良く観察すると、咲き始めのツボミは極めて小さく、どのように展開したらこんなに大きなガクが開くのか判りません。
さらに、咲き始めと満開の花では色が少し異なるのも特徴です。この木はほぼ満開になっており花が画一化していますが、七分咲きくらいの木を観察するのが面白いですよ。咲きかけの花は、ガクの先端同士がくっついた、指の先を合わせたような形をしており「これからまさにはじける!」という生命感にあふれているようです。

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中には、このように花の赤色が濃い「赤身」の花が咲く木もあります。
赤いハナミズキは数が少ないようで、見かけたら要チェックでしょう。

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これは周囲をぼかしすぎてしまいましたが、幹から直接咲いている一輪です。
他の写真と見比べていただくとよいのですが、咲き始めはこのような形で、特徴的な
「花びら(ガク)の切れ込み)」が目立ちません。

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実は、冷蔵庫の中を整理していたら買い置きのネガフィルムが出てきてしまい、慌てて使い切ることにした次第です。

ネガフィルムをスキャンすると、どうしても色のバランスが崩れるようです。そのため、撮影中に自分が感じ取っていた色彩とはかなりかけ離れています。画像加工ソフトを駆使すればもっと自然な色合いに仕上げることができると思いますが、今回もそこまでは追求しませんでした。

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24枚撮りのフィルムを2本使い切りました。ネガカラー フィルムを使うのは、これが最後かもしれません。

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プリントを複数の人に見てもらったところ、特定の写真が好評でした。
撮ったときには「なにげない1枚」でしたが、意外に人気があったのがこのカットです。

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ハナミズキが気になってきた人は、次の休日にでもカメラを片手に探してみて下さい。花の盛りにはまだ間に合うはずです。


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らいち

綺麗!ハナミズキの花を見ると、寒さももうおわりっ!という感じですね。
ハナミズキは上向きに花が咲くので、最初のカットなど、どうやって撮ったのでしょうか?
ここ数年、落ち葉の少なさと育てやすさから街路樹として急激に増えているようですが、しっかり咲いているところのはやっぱり手入れが行き届いているみたいですね。
近所の駅前の木など、結構前から植わっているのですが、毎年しょぼしょぼです。
by らいち (2010-04-28 12:45) 

馬子

らいちさん、こんばんは。
「木よりも高い場所に登って撮った」としか言いようがないのですが。
by 馬子 (2010-04-29 22:55) 

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