五匹廻し [ぬこ]
その日はたまたま、普段乗らない号車に乗ったのですが、とある駅で停車した際、見過ごせない看板が目に飛び込んできました。「なにぃ!キャット カフェとな!?」
その駅は余裕で自分の自転車行動圏内です。今月初めにさっそく偵察に行きました。
駅前の路地をうろうろ歩き、すぐに見つかったその店は、あいにくと開店が正午からでした。看板のデザインがかなりゆるいのが微笑ましい。
入口に貼ってあるポスターはかなり目立つもので、開店準備中とはいえ、これを拝んだだけでもよしとしました。
その翌日に仕切り直しで初めて入店し、ツボにはまったので翌週にも出かけ、店員さんにブログに書く許可をいただいたので、晴れて記事にしてみましょう。
今まで、「ドッグ カフェ」なる場所にはたびたび足を踏み入れたことがありました。それは「ワンちゃんの飼い主同士の社交場」として提供されている店舗だと理解しています。店内には引き綱を結べる金具が随所に設置してあるのが条件でしょう。
愛犬と散歩の帰りにふらりと寄れる喫茶店(店舗により酒も提供)として考えればよいと思います。
さて、キャット カフェとはいかなる店か?
ドッグ カフェと比較すると、「ぬこと飼い主がお散歩」という構図が成立しづらい。ぬこを持ち寄るのではなく、ぬこどもはウェイトレスの如く「店員として」店に配備されているようです。
そして、ぬこは綱でつないでおく習慣がない。店内でうろうろにゃーにゃーしているさまが想像されます。天国ですがな。
入口の呼び鈴を押すと、中から店員さんが二重扉を開けてくれます。ぬこが脱走しないための措置ですが、なるほど考えられています。
このお店では、衛生面からお客は素足厳禁です。必ず靴下かストッキング着用が義務づけられています。
また、小中学生は保護者の同伴が必要、小学生未満はアレルギー等の観点から入店できません。他のキャット カフェが年齢制限を設けているか不明ですが、店内には「分別ある大人」か「監督された子供」しか入店できないことになり、これで心おきなくぬこと戯れることができます。
犬は、小さな子供の相手もしますが、ぬこはそうはいかない気がします。
やはり、ハイテンションの子供にしつこく追いかけられたりしたら、おびえてどこかへ隠れてしまうでしょう。
二重扉に挟まれた場所で、スリッパにはきかえて店内へ。
内側の二重扉を閉めると、さっそくぬこに退路を断たれました!
「カフェ」と銘打ってありますが、人間のウェイトレスはおりません。
お客は、店内の小さな冷蔵庫に入っているペットボトルの飲料か、自動販売機(全部の飲み物が無料で出てくる設定になっている)でドリンクを自由に飲むことができます。尤も、「キャット カフェにドリンク目当てで来る」人間がいるとは思えません。
受付で、入店時間を記入したカードをもらいます。ここは時間制。長居すれば料金がかさんでいきますが、これはお客の回転を良くするための措置かも知れません。店内はお客が10名入ると満席です。後から来たお客は誰かが出るまで入れません。時間になったら次のヒトに気持ち良く交替、というシステムだとお見受けしました。カウンターの上からしてぬこだらけで、事務がなかなかはかどらないのも魅力です。
店内は、「ここまで改造しちまって、将来次に入るテナントはどうなるんだ?」と心配になるような徹底ぶり。
足の踏み場がないほどぬこのベッドやおもちゃが転がっているのはアタリマエですが、この店は「ぬこの住まい」として巧みに設計されています。
ぬこは水平方向の移動だけでなく、垂直方向の移動も好きなので、壁や柱の至るところにぬこの足場(兼昼寝場所)が用意されています。
天井付近には梁がやぐら状に組んであり、存分に探検したりやんちゃしたりできそうです。店中が秘密基地みたいなものですな。
店内には20匹を越えるぬこがいますので、トイレや水場も完備です。
トイレは客の目に触れないよう、クローゼットの中に隠してあります。もちろん、ぬこはクローゼットの下に設けられた穴を通ってトイレの中へ…。
水場は、店の一番奥にいくつか食器が並んでいました。
このお店の「社長」に挨拶しなくてはいけません。
頭の模様は「七三分け」で「チョビひげ」模様の看板ぬこです。そういえば、ポスターに猫いて…いや、描いてあったとおりですね。
こちらは「社長秘書」。雌なのにヒゲ模様です。
とりあえず、顔と名前が一致するのはこの2匹だけ。あとは似たような模様のものが多いので区別がつきにくい。私は、例によってブラシを持ち込んで、1匹ずつふんづかまえて毛づくろいすることから始めました。店員さんに「ねこ飼ってらっしゃいますか?とかし方が手馴れていらっしゃる」と言われ、返答に困りました。私は「のらぬこマスター」としてならしていますからね。
どのぬこも、今まで客にいきなりブラッシングされた経験がないようで戸惑っていましたが、そのうちに慣れてきてぶーごろぶーごろ言うでしょう。
それともう一つ、手頃な長さのヒモを持ち込みました。
これは学生時代にはいていたジャージの腰に入っていたヒモで、由緒正しい?一品です。ヒモの端を結んでたんこぶを作るだけで、ぬこの立派な遊び道具になるので、実に安上がりです。
試しに、ヒモをぶらぶらさせて店内を歩くと、一度に何匹も釣れました。
めいめいが、ヒモをつかまえようと、めちゃくちゃに腕を振り回すのが面白く、気づいたら5匹のぬこを同時にヒモで遊んでやっていました。
落語に「五人廻し」はあるけれど、これは一体何と呼ぶ?
BURUさん、さっそくのnice! ありがとうございます。
この時間帯は「早起き」ですか。それとも「夜更かし」?
by 馬子 (2011-07-12 08:11)
ねこ、いっぱいだー!!
いい場所ができて良かったですね (^o^)
by Ten (2011-07-12 20:36)
Tenさん、さすがに模様と名前を覚えきれません。
自分は学校の先生にはなれませんね。(意味不明)
by 馬子 (2011-07-12 22:21)
馬子様。おはようございますっ!
早起きです!(笑)
最近の週末は、なぜか何時に寝ても、3時頃に、
目が覚めてしまうんですよね...(汗)
by BURU (2011-07-18 06:29)