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昆虫トリオ [自然]

暑い夏。
それを見聞きするだけで暑さが倍増されるものがあります。
視覚から入ってくるものは目を閉じれば済みますが、聴覚から入ってくるものはさえぎるのが難しい。
セミの鳴き声を聞くだけで、体感温度が数度上がるような気がしませんか?

今年は、東京ではセミが鳴き始める時期が遅かったように思います。
あまりの暑さに、セミもだらけて鳴きたくないのだろうと思っていましたが、8月になってようやく大合唱が聞こえるようになりました。

子供の頃から、セミは好きな虫です。ヒトを刺したり噛んだりしないし、夏休みの獲物としては申し分のないやつらでした。
都会では水場が減っているらしく、住まいの近くでトンボを見かけることは少なくなりました。ところが、セミときたら木があるところではどこでも生きていけるといった感じです。

今日も暑い中出かけた帰り、近所の公園で一休みしました。自転車を停めてとある桜の木を見上げると、幹にセミの抜け殻がいくつもついていました。
面白くなって、見える範囲で抜け殻を数えていきました。幹や枝だけではなく葉っぱにも抜け殻がついています。
おや。1枚の葉っぱに、抜け殻が3つも固まってついていました。これは珍しいぞ!

D1001024x.jpg

よく見ると、1匹がもう1匹の背中に乗り、3匹目が寄り添っています。
これだけ木々があるのだから、なにもこんなに狭くて不安定な足場にひしめいて羽化することもないでしょうに。



当然、これだけ珍しいものは大事に持ち帰りました。
桜の葉はいずれしなびて形がなくなってしまうでしょうから、早く記録撮影を済ませましょう。

DSCN8788x.jpg

昆虫は、アップで見るとかなりグロテスク。
原画で見ると、セミの脚のトゲトゲとか、毛のようなものまで完全に抜け殻になっているのが分かります。


余談になりますが、アメリカにはセミがほとんどいません。
どこかの州でかたまって発生しているという話を聞いたことがありますが、大多数のアメリカ人はセミというものを知らないので、説明するのに苦労します。

一方で、南フランスにはセミがたくさんいるようです。
かのファーブル先生もセミの生態を観察していましたね。
南フランスのお土産の一つに、セミの焼き物があります。これは壁に吊るして飾るもので、中には赤だの青だの、セミとは言いがたい模様に染め付けられたものもありました。
南フランスの取引先を訪問した時に買ってきた、我が家にも陶器のセミ君がいたのです。
セミ君の背中に、抜け殻トリオを乗せてみました。

DSCN8794x.jpg

フランスのセミの抜け殻は、どんな形をしているのだろう?
夏に南フランスに行く機会があったら、木々に注目してみたいと思います。


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馬子

tochi さん、お立ち寄りとnice! をありがとうございます。
by 馬子 (2012-08-13 20:41) 

馬子

Tenさん、久しぶりの更新になりました。
nice! ありがとうございます。
by 馬子 (2012-08-14 00:03) 

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