同じ言葉のウラオモテ [こだわりアイテム]
我社にお出入りの業者の人に、「年季の入ったかばんですねぇ」と言われたことがあります。
そのはずです。社会人になってから初めて買った商売道具は、このかばんでした。以来十数年、仕事での最高の相棒になっています。
新入社員の頃は、ピカピカのかばんがいかにも「一年生」という感じで照れくさかったのですが、今では角がすっかり取れてすり切れ、形もくずれつつあるこのかばん。
使い勝手が良く、大きさも手頃。今ではこれと同じ形のかばんが見当たらず、買い換えずに使い続けています。デジカメと同じですね。
今日は、上司のお供で、上得意に夏のご挨拶に行きました。
混んだ電車に乗り、前の席が空いたので、そそくさと上司が座る。当然です。
私は、手みやげを忍ばせたかばんを提げて、上司の席の前の吊り革につかまっておりました。
不意に、かばんをつつかれました。
何か私がヘマをしたかと緊張すると、上司が私のかばんを指して
「そのかばん、年季が入りすぎだぞ。」と、一言。
あ。これは感心されているんじゃない!!
上得意へ挨拶に行くのに、オマエはそんな汚いかばんを提げて行くのか?
という諌めでした。
お得意様はご機嫌も良く、無事に帰社したのはいいが、先ほどの意見が耳に残っています。
家に帰って、かばんをまじまじと眺めてしまいました。
自分が気に入っていても、他人に不快感を与えてはいけませんね。
革のかばんですから、考えられる応急処置は一つ。
靴墨と革用のツヤ出しクリームを持ち出してきました。
めったに使わない靴墨は、硬化してヒビ割れ、塗ってもなかなか伸びてくれません。
こんな調子ですから、別の商売道具である、革靴の手入れの悪さも推して知るべしですね。他人は、私の足元も見ていたに違いありません。
格闘することしばし。
革のすり切れや形くずれはともかく、色落ちだけはかなり隠蔽できました。
来週は会社で何と言われますかね。
…忘れずに、靴も磨いていかなくては!
馬子様。おはようございます♪
「同じ言葉のウラオモテ」...社会人になってから、
私も実感しております。子供の頃は、純粋な気持ちで、
言葉で会話していたと思いますが、大人の社会はいろいろと
あるみたいで....。
毎週日曜日の靴磨きは大変ですが、気持ちの切り替えだと
思い、私も実行しております(^-^)
by BURU (2008-08-23 07:01)
BURUさん、社会人のためのウラオモテの辞書が欲しいです。
一番驚いたのは、「これやっておけ。急がない」ですかね。
「すぐにかかれ」ってことですから…
by 馬子 (2008-08-23 10:02)
馬子さんのことなので、てっきりその辺の手入れもバッチリかと思っていました。
私は鞄ではないですが、気に入った靴を15年以上、履いています。(ソールは2回張り替えましたが。)靴墨つけて、あとミンクオイルつけて磨いておけば、大丈夫だと思います。この辺が皮革という素材のすごさというかおもしろさかも。
by あかぐま (2008-08-23 13:40)
あかぐまさん、こんばんは。
靴を15年も履き続ける方がすごい。負けました。
by 馬子 (2008-08-23 20:28)
ここまで綺麗に出来るものなのですね (◎o◎)
一瞬、皮を張り替えたのかと思いました。
革製品、しっかり手入れすれば長く使えるとは
分かっていてもついつい放置してしまいます (^_^;)
by Ten (2008-08-24 01:24)
Tenさん、一面靴墨で塗りつぶしただけです…。
あとは、艶出しクリームのおかげですね。
革って生き物なんですね。栄養を与えたらてきめんに息を吹き返した
ように見えます。
by 馬子 (2008-08-24 11:12)
皮製品って 手間をかけてあげれば
こんなにも復活するんですね
びっくりしました
私も古いカバン出してきて やってみようかな♪
言い方ひとつで 伝わり方も違ってきますよね
by amane (2008-08-24 23:46)
amaneさん、おはようございます。
かばんがあまりにもうまく甦ったので、嬉しくて記事にしました。
かばんの底を磨いてみて、「これはいける!」と思い、全面を磨いて
みたわけですが、革の種類によっては、シミになったりするかも?
by 馬子 (2008-08-25 07:55)