高原に行こう(2)…走る風呂窯 [ドライブ・旅行]
しばらく進むと、国道沿いにこんなものが現れます。
公園の遊戯物に見えますが…。
ここは「野辺山SLランド」。これは、れっきとした動態保存の蒸気機関車です。
だけど、ずいぶん不恰好だと思いませんか?自分が知っている蒸気機関車のフォルムとはかなり異なります。
運転席の天井が妙にかさ上げされて、しかも後ろに長いんですけど。
園内に置いてある他の保存機関車と比べても、やはり不自然。
cjm氏の解説によると、この蒸気機関車をレストアして走らせようとしたのはいいが、肝心のボイラーが基準を満たせなかったのだそうです。
痛みが激しすぎたのでしょうか。
苦肉の策で、運転席の後ろに現代のボイラーを縦に積んでしまいましたとさ。
ばかでかい運転席は、「ボイラーを納めるための囲い」の役割しか果たしていないようです。
通常の?蒸気機関車では、ボイラーを動かし続けるために、石炭を火室へ絶えずくべる必要がありますが、これは発電機で動くボイラーに見えます。つまりは石炭要らず。こうなると、もはやオリジナルの状態とは呼べません。
けれども、同胞のように、野外にうち捨てられて錆びていくのではなく、こうして線路の上を再び走れるようになっただけでも奇跡ですね。
斜め後方から観察すると、この蒸気機関車の特異性が際立ちます。
普通の家庭の風呂場の煙突のようなものがにょっきり生えているのが千両ですね。
観察ばかりしていないで、とにかく乗せてもらいましょう。
機関車の前方にある、本来の煙突からも盛大に煙を噴くので安心しました。
どういう構造なのか「飾り」ではないわけですね。
安全のためか?
線路のカーブがきついからか?
もはや現役当時の力が出せないのか?
後付けのボイラーが重過ぎるのか?
全部の理由からか?
とにかく人間が歩くより少し速いくらいの速度です。
おかげで、園内を横切って機関車を先回りして撮影することもできました。
いねむり氏によれば、夏場は蒸気機関車の撮影に向かない(煙がきれいに撮れないから)そうですが、自分はそこまでこだわりはありません。
車体が小さくても迫力が出るようにと、撮り方をあれこれ変えてみました。
客車はオリジナルのようです。
特に2輌目のものは、「走る温室」といった風情でした。
サッシは全て既製品。乗降ドアも浴室に使われる二つ折りのもので、手作り感がほほえましいものです。
蒸気機関車と併走するのは、模型鉄道です。
こちらは、自分で動かせるぞ!というわけで、cjm氏が黙っているはずがありません。大きなおともだち3人で列車をジャックしました。
小さいとはいえ、園内を一周するとかなりの距離に感じます。
やはり、乗り物は自分で動かしてナンボだなあ。
ええ、この日は、イヤというほど長時間馬子号を動かしましたよ。
帰りの高速道路が大渋滞でしたから…。
こんばんは!
古くなった蒸気機関車はボイラーの劣化が避けて通れない問題のようですね。NHKハイビジョンの番組で見たのですが、山口号もボイラーからの蒸気漏れで力が出ないで、最後尾からディーゼル気動車が押して動かしていました。
その後梅小路まで移動させてボイラーの抜本修理か他のリタイヤした機関車から移して復活させていたと、あやふやに記憶しています。
サイズは小さめながら似たような鉄道が修善寺方面にロムニー鉄道がありましたよね。伊豆方面に出かけた際に立ち寄ろうと思っているのですが、なかなかチャンスがなくて行けていません。
ところでウチのもE46なのです。機会がありましたら、1度くらい飛び入りさせてくださいまし!
by kanchi (2009-07-10 02:56)
その亀のような歩みの蒸気機関車の動画UPしました
http://f.flvmaker.com/mc2.php?id=lLxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosj7NOnVWY2jkchBZTQk9lFQs&logoFlg=Y
今回はデジタル一眼レフの動画撮影機能で初撮影した動画を編集してあります
いやあ、一眼レフで動画とれちゃうって・・・・
by いねむり (2009-07-10 08:53)
kanchiさん、すごい時間にコメントいただきました!
ロムニー鉄道、同じメンツで乗ったことがあります。
いつだったかなあ。面白かったですよ。
kanchiさんもE46乗りでしたか!
知りませんでした。ミーティングができますね。
by 馬子 (2009-07-10 22:29)
いねむり殿
一眼レフで動画が撮れてしまうというのは、「バリ撮り」の進化形?
by 馬子 (2009-07-10 22:32)