SSブログ

高原に行こう(3)…夢と現実 [ドライブ・旅行]

362号に別れを告げて、野辺山駅まで移動しました。
この写真にも写っていますが、野辺山駅の近くは「牛」に占領されています。
雪だるまのようで、地元のゆるキャラだと思うのですが、カメラをかまえるときに気をつけないと、画面の隅に入ってしまうのでした。
300_2794x.jpg

駅前には芝生も青い公園があり、蒸気機関車が静態保存されていました。
これは、かつて小海線を走っていたC56型ですね。
来歴を読むと、私は子供の頃にこのSLに会ったことがあるのです。

300_2797x.jpg

子供の頃、ご縁があって、毎年夏に清里高原を訪れていました。
当時は道路も悪く、高速道路網も充分でなく、ここへたどり着くまでが大冒険だったのです。この辺りはほとんど未舗装でしたから、クルマの窓を開けていようものなら、車内は砂ホコリで大変なことになりました。

それが、電子音に誘導されるままに舗装道路を走って…それもインターを降りてから1時間内外で…野辺山駅に着こうとは。
キツネにだまされたような気分です。

ここは本当に野辺山か?

私がこのSLを見たのは、もちろん現役の時ではありません。
その時既に、「SLホテル」としてこの近くに鎮座していたのです。
当時は、ハイカーだか山男だか、むくつけき男どもが客室(SLに連結された客車)の中で大音響でラジオをかけて騒いでいました。

せっかく、好きな蒸気機関車を間近に見られる機会だったというのに、そうした連中の怪気炎ぶりばかりが記憶に残っています。
あのSLも、完全にこの丘のモニュメントになってしまいました。

人物で言えば、銅像やロウ人形と同じですね。
ぴかぴかにペンキが塗られ、小ぎれいに掃除されていても、これはSLの屍体です。





駅前の中華食堂で腹ごしらえをしてから、先ほどのJR最高地点を目指しました。ほどなくしてやってきたのは、世界初の「ハイブリッド気動車」です。
床下のディーゼル エンヂンと、屋根上のリチウム イオン電池を使って走行するというもの。
この小海線で試験運用に就いているようですが、これまた隔世の感があります。

300_2815x.jpg

なぜって、私の子供時代の記憶では、この線路は赤い明太子色か、赤とクリームのツートンの、騒々しくも鈍重なディーゼル車しか走ってはいけないのです。こんな最新鋭の車輌にかろやかに走り抜けられても困ります。


少し足を伸ばせば、毎年泊まった「清泉寮」があります。
けれども、そこへ行くとさらに夢が壊れる予感がしました。



走りやすい国道を、中央道のインターへ向けて快調に下っていくと、いつも移動中は後部座席で寝ているはずのいねむり氏が、日本語にならない、表記不可能なコトバを叫び始めました。
寝ぼけておかしなことでも口走っているんだろうか?

仕方なくUターンして、いねむり氏の指示どおりの駐車場に入ると…




なんだこれ?

DSCN4484x.jpg

正気かよ。

DSCN4486x.jpg


いねむり氏は、この看板の写真を撮りたかっただけらしいのですが、人をわざわざUターンさせておいて、正体も確かめずに帰るのかね。

本当に、看板のイラストどおりのモノが出てくるとは思いませんでしたよ。
色といい、添えられた「かりんとう」と「クッキー」といい、特製容器といい…。

D1000184x.jpg

食べ物って、見た目も大切なんですよ? c(`Д´c)

もちろん、タダのソフトクリームだというのに、こんな演出をされたら大いに眉が下がります。
食べ終わった後の容器はとても汚らしく見えて、さすがに画像アップするのは自主規制です。

ここは、こんな下品なモノを食べて盛り上がる場所じゃないよ~。

。・゚・(ノД`)・゚・。

半ズボンをはいて、一日中トンボの群れを追いかけるところなんだよ~。


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 4

Ten

このソフトクリーム、食べるのに気が引けますね(^_^;)
by Ten (2009-07-11 21:33) 

馬子

Tenさん、私はたいてい「ご当地ソフトクリーム」は制覇するタチなのですが…
こればっかりは毒気に当てられました。
by 馬子 (2009-07-12 01:15) 

kanchi

下品すぎ!
品性を疑われるような商品ですねぇ。。

どうせなら、中途半端に食べ残した画にモザイクかけて載せてほしかったどす!
by kanchi (2009-07-12 11:59) 

馬子

kanchiさん、お店の人が、妙にテンションの高い人でして。
悪ノリしながらソフトクリームを盛ってくれました。
「コイツが張本人か」と思いました。
by 馬子 (2009-07-12 13:14) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。