高原に行こう(3)…夢と現実 [ドライブ・旅行]
この写真にも写っていますが、野辺山駅の近くは「牛」に占領されています。
雪だるまのようで、地元のゆるキャラだと思うのですが、カメラをかまえるときに気をつけないと、画面の隅に入ってしまうのでした。
駅前には芝生も青い公園があり、蒸気機関車が静態保存されていました。
これは、かつて小海線を走っていたC56型ですね。
来歴を読むと、私は子供の頃にこのSLに会ったことがあるのです。
子供の頃、ご縁があって、毎年夏に清里高原を訪れていました。
当時は道路も悪く、高速道路網も充分でなく、ここへたどり着くまでが大冒険だったのです。この辺りはほとんど未舗装でしたから、クルマの窓を開けていようものなら、車内は砂ホコリで大変なことになりました。
それが、電子音に誘導されるままに舗装道路を走って…それもインターを降りてから1時間内外で…野辺山駅に着こうとは。
キツネにだまされたような気分です。
ここは本当に野辺山か?
私がこのSLを見たのは、もちろん現役の時ではありません。
その時既に、「SLホテル」としてこの近くに鎮座していたのです。
当時は、ハイカーだか山男だか、むくつけき男どもが客室(SLに連結された客車)の中で大音響でラジオをかけて騒いでいました。
せっかく、好きな蒸気機関車を間近に見られる機会だったというのに、そうした連中の怪気炎ぶりばかりが記憶に残っています。
あのSLも、完全にこの丘のモニュメントになってしまいました。
人物で言えば、銅像やロウ人形と同じですね。
ぴかぴかにペンキが塗られ、小ぎれいに掃除されていても、これはSLの屍体です。
駅前の中華食堂で腹ごしらえをしてから、先ほどのJR最高地点を目指しました。ほどなくしてやってきたのは、世界初の「ハイブリッド気動車」です。
床下のディーゼル エンヂンと、屋根上のリチウム イオン電池を使って走行するというもの。
この小海線で試験運用に就いているようですが、これまた隔世の感があります。
なぜって、私の子供時代の記憶では、この線路は赤い明太子色か、赤とクリームのツートンの、騒々しくも鈍重なディーゼル車しか走ってはいけないのです。こんな最新鋭の車輌にかろやかに走り抜けられても困ります。
少し足を伸ばせば、毎年泊まった「清泉寮」があります。
けれども、そこへ行くとさらに夢が壊れる予感がしました。
走りやすい国道を、中央道のインターへ向けて快調に下っていくと、いつも移動中は後部座席で寝ているはずのいねむり氏が、日本語にならない、表記不可能なコトバを叫び始めました。
寝ぼけておかしなことでも口走っているんだろうか?
仕方なくUターンして、いねむり氏の指示どおりの駐車場に入ると…
なんだこれ?
正気かよ。
いねむり氏は、この看板の写真を撮りたかっただけらしいのですが、人をわざわざUターンさせておいて、正体も確かめずに帰るのかね。
本当に、看板のイラストどおりのモノが出てくるとは思いませんでしたよ。
色といい、添えられた「かりんとう」と「クッキー」といい、特製容器といい…。
食べ物って、見た目も大切なんですよ? c(`Д´c)
もちろん、タダのソフトクリームだというのに、こんな演出をされたら大いに眉が下がります。
食べ終わった後の容器はとても汚らしく見えて、さすがに画像アップするのは自主規制です。
ここは、こんな下品なモノを食べて盛り上がる場所じゃないよ~。
。・゚・(ノД`)・゚・。
半ズボンをはいて、一日中トンボの群れを追いかけるところなんだよ~。
このソフトクリーム、食べるのに気が引けますね(^_^;)
by Ten (2009-07-11 21:33)
Tenさん、私はたいてい「ご当地ソフトクリーム」は制覇するタチなのですが…
こればっかりは毒気に当てられました。
by 馬子 (2009-07-12 01:15)
下品すぎ!
品性を疑われるような商品ですねぇ。。
どうせなら、中途半端に食べ残した画にモザイクかけて載せてほしかったどす!
by kanchi (2009-07-12 11:59)
kanchiさん、お店の人が、妙にテンションの高い人でして。
悪ノリしながらソフトクリームを盛ってくれました。
「コイツが張本人か」と思いました。
by 馬子 (2009-07-12 13:14)