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日光へ行かずにけっこう(1)「自家用」機関車 [ドライブ・旅行]

この前の日曜日は、いねむり氏と日光の近く…足尾に出かけてきました。
去年は鉱山観光をしましたが、今回は (・∀・)ノ「ガソリンカー祭」です。

 

いねむり氏の発案で、ナビゲーター サイトへアクセスさせた携帯電話をダッシュボードに固定してみました。
長時間つけっぱなしにすることを考えて、シガー ソケットへ接続する充電ケーブルを併用します。
選定したサイトが優秀なのか、かなり運転しやすいナビとして利用できました。
これなら、わざわざナビゲーター機器を買わなくても済むような気がしてきましたね。

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ところが、東北道が加須から渋滞50km!
渋滞にイライラはまるより、たとえ遠回りでも快適に走り続ける方が精神衛生上好ましい。
そう考えて、常磐道経由で栃木を目指しました。常識では考えられない、絶対にナビが指示しないルートです。
こちらがナビの指示を再三無視して走るので、ついには黙ってしまいました。

ようやく高速道路を降りたら、去年と同じルートで足尾を目指します。
途中から舗装も悪い山坂道になります。このルートも、常識人なら走ろうと思わないところ。一度走って勝手を知っているから良いようなものの…。

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峠を越えて下り坂になったところで、去年立ち寄れなかった名所で小休止にしました。前回、崖から水が湧いており、人々が黙々と水を汲んでいたのを見かけたのです。
ぜひとも味わっておかなければ。
今回も、ポリタンクを軽自動車に満載した人が黙々と水を汲んでいました。
ひがな一日、水を汲んでいそうな気迫を感じさせる人物です。

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湧き水はめったに飲めるものではありません。
やはり、水道水とは味がちがいますね。



現地でcjm氏と合流して、会場へ乗り込みます。
かつては屋外スケート リンクとして設計された敷地に砂利が敷き詰められ、敷地を一周する線路ができていました。
イベントのために応急で造ったとは思えません。

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灰色のディーゼル機関車が、遊園地の客車を曳いています。
驚くなかれ、この機関車は鉄道趣味界では有名な某氏が友人と共同所有している「自家用」機関車なのです。
スクラップ同然だったものを時間と資金をかけてレストアしたそうなのですが、いくら私物でも置き場に困りますよね。

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ちなみに、この機関車はエンヂン カバーがないのではなく、わざと外して走っています。この方が放熱になるからだそうですが、こうした工事用車輌は何でもアリなのでしょう。

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キャブ(運転室)の内部も極めてシンプル…を通り越してメカむきだしです。
エアコンはおろか、扇風機すらありません。あるのは最低限必要な計器と操縦装置だけ。工事現場の重機と同じです。

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実は、このイベントの主役はこの機関車ではなく、別の機関車でした。
黒くピカピカに塗られた、かなりクラシックな外観の機関車こそ、かつて足尾を走っていたガソリン カーのレプリカなのです。

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機関車の動力といえば電気かディーゼルでしょうが、これはガソリンで走るというのが珍しい。
かつてのアメ車のエンヂンを搭載し、地元の人々が独自に開発した車輌だといいます。それを、昔の写真や証言だけを頼りに復刻したそうです。情熱の塊ですね。

この機関車は、できるだけ当時の姿に忠実に制作されているようです。けれども残念ながら、現代の工業技術を持ってしても再現できなかった箇所もあると説明されました。例えば台枠。かつてのそれは、丸ごと巨大な鋳物だと聞いています。この機関車のためだけに型を作ることはできなかったので、鋼鉄を接ぎ合わせて台枠を作ることになったとか。

なんだか遊園地の乗り物のようでユーモラスです。
珍しいものだと思うので、写真を撮りまくりました。

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せっかく来たのだから乗ってみたい!
ところがお客の期待をよそに、ガソリン カー14号は、何度もエンコしていました。スタッフの話では、ガソリンがエンヂンまでいっていないとのことです。
構造に無理があるのかなあ。

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本線上で往生するたびに、慌てて機関士がエンヂン カバーを開けて中をいじり始めます。観客は面白がって写真を撮っています。


こちらは、ディーゼル機関車よりもさらに凄絶な構造です!
キャブの中にある青いタンクがモロにガソリン タンクですか!?
床から生えた長いレバーは、シフト レバーだと思われますが、その隣のフォークリフトのステアリングのようなハンドルは?
どうやら、このハンドルがブレーキのようです。これを回転させて制動を加減するわけで、熟練が必要ですね。

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さて、エンヂン内部をいじるのに、モンキー レンチが使われていました。
察するに、エンヂンがアメリカ製ゆえ、スクリューやナットがインチ規格なのではないか?そうなるとレンチにしてもソケットにしてもすぐには手に入りませんから、汎用のモンキーで済ませているのだと想像します。
個人的には、モンキーはあくまで代用工具ですから、常用したくないのですがね。

それより、この機関車は線路を一周できるんだろうか?

時間に追われるわけではないので、かき氷でも食べてのんびり待つことにしましょう。「日光の天然氷」という触れ込みの氷を昔ながらの器械でかいてもらいました。

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コメント 4

Ten

「自家用」機関車、凄いもの持ってる人がいるもんですね!!
ガソリン機関車も確かに珍しいかも。

by Ten (2009-08-14 09:32) 

馬子

フェラーリを所有している人より少ないのは確実ですね。
オーナーはどうやって保管していたのかな~。
by 馬子 (2009-08-14 21:45) 

kanchi

こんばんは!

NHK BS の『熱中時間』という番組を見ていると、個人で貨車を買ってしまう人や廃業した私鉄の車両を有志で買い取って、毎週末試運転している方達が紹介されるのを見るたびに凄い気合いだなぁ と、感心してしまいます。
by kanchi (2009-08-14 23:03) 

馬子

男は何歳になっても遊び道具が必要なのです。(・∀・)フフフ。
by 馬子 (2009-08-15 00:37) 

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