業務 DE ニコイチ：ＢＭＷ馬鹿！ねこと工具と酒・タバコ･･･：SSブログ

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業務 DE ニコイチ　[工具・ＤＩＹ] [編集]

今夜、もしも友人が

「なにしてる？」[(ﾟ∀＾) と尋ねてきたら、私は

「ニコイチ～」φ(._.;)φと答えるでしょう。

我社の電話機は15年以上使っており、かなりのポンコツです。
近年、社員が「しゃべってる最中に音声がブチ切れる、雑音が入る」などのトラブルを訴えてきました。
そうしたトラブルの多くは、モジュラーケーブルやカールコードを交換することで復旧しました。皆さんもお試しあれ。

さすがに、「ボタンを押しても反応しない」というトラブルには簡単に対処できません。調子が悪い機器は倉庫へお蔵入りにし、予備の電話機と入れ替えるなど対応をしてきましたが、予備の電話機の台数にも限りがあります。これは困った。
「使えそうなものは直して使い倒す」のが自分のモットーであります。壊れた電話機２台を持ち帰りました。（会社の工作室にはまともな工具が少ないのです）
電話機に無造作に貼り付けてあったメモ紙を解読しますと、左側の電話機は受話器を支えるスイッチ？部品がおかしい、右側のは、内線ボタンが不調とのことです。幸い故障箇所が異なるので、生きている部品を組み合わせて、なんとか１台は救いたいところです。

まずは、片方の電話機を分解してみましょう。
ささいな知恵ですが、ネジをはずした順序などを記録しておくと役に立つことがあります。電話機のカバーを固定しているタッピンビスは、どれも長さが同じで、後で混同したとしても問題がありませんでした…。

緑色の基板を拝むと、テンションが上がります。♪ヽ(*´∀｀)ﾉ
電話機の中身がどうなっているのか初めて見ましたが、想像していたよりも単純でした。基板とボタンとスピーカー、液晶の部品しかありません。「え。これだけ!?」
以前分解に挑戦したＣＤプレーヤーなどは、内部が歯車とテコとバネだらけで、自分の手には負えませんでしたが、これならいけそうだぞ。

もう一台の電話機も分解します。こちらはタッピンビスが固く締まっており、スタビードライバーで廻すと力が入れやすく便利でした。

基板を止めているビスも、取扱いに注意が必要です。
組立て時よりも、分解時に思わぬトラブルが起こるもの。「このビスを締めたのは他人」であることを常に念頭に置く必要があります。知らない人がどのくらいの加減で締めたビスなのか、見ただけでは分かりません。廻し始めに力をかけるようにします。

さて、受話器のスイッチ付近を見比べてみます。自分の経験では、プラスチック製部品のツメやバネが折れた…というのが一番修復困難なパターン。
折れた部品を接着剤で接いでみたところで、強度不足で再び折れてしまうのが目に見えています。見たところ部品自体は壊れていないように見えました。

原因は単純で、「スイッチが効かない」というのは、スイッチ裏のスプリングを紛失しているからでした。かなり大きなスプリングなので、電話機の中に外れて転がっているはず。電話機のすきまからはずみで外へ出てしまうことはありえません。
それなのに、いくら探しても見当たらない。考えられることは、既に誰かがこの電話機を分解し、その時に外れたスプリングをなくしおったということでしょう。あ～あ。やってくれたよ…。

ともかく、このスプリングを移植して、１台は機能復旧です。
後は、カバーを気が済むまで掃除するだけ。

もう一台は、スプリングがないので使えませんが、せっかくなのでさらに分解して中身の構造を把握しておきましょう。
分解したところ、電話機の前面に並ぶボタンの構造は、テレビのリモコンとほとんど同じでした。テレビのリモコンは、ゴムのボタンを押すと、ボタンの裏の接点が基板の接点と直接触れ合います。電話機は、一番外側にプラスチック製のボタンがあり、ゴムのシートを介して接点が触れ合います。

いつぞやのように、接点同士をアルコールで拭いてみたらかなり汚れていました。プラスチック製のボタンはかなりデリケートで、プラモデルの部品のようになっています。すなわち、細いプラスチック（バネの代わりですね）で外枠から吊られた状態になっているので、この細いプラスチックを折ってしまったら一巻の終わりです。注意せねば。

「押しても反応しない」内線のボタンは、接点をきちんと掃除したにもかかわらず、機能が復旧しませんでした。他のボタンに比べると押した時の感触がおかしいので、どこかが折れている予感がします。
「１台は復旧させる」という所期の目的を達成できたので、今回はこの問題はこれ以上追及しないことにしました。

ゴールデンウィークは、他にも用件がたまっていますからね～！