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師走のマルセイユ(後編) [ドライブ・旅行]

翌朝の午後一番の飛行機で、パリへ戻る旅程です。

空港へ向かう前にもうひと稼ぎ、というわけで、またしてもマルセイユの港地区へ繰り出しました。
帰る日に限って、なんと天気がよいのでしょう…。

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昨夜は大風で寒かった港も、今朝は穏やかに静まり返っていました。

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それにしても、ヨーロッパの街並みは、どこにカメラを向けてもそれなりの写真が撮れますね。
例えば、なんということはない坂道でも、独特のたたずまいを見せています。
但し、フランス全土に言えることですが、歩くときは足元注意。フランス人は散歩させた犬の落し物を始末しないので、歩道は大変なことになっています。歩くときに目線をやや落とすことになるので、帰国してから頚が痛くなるのもそのせいです。絶対!

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路面電車は、前方視界が広そうでした。遠くから見ると警官の帽子を連想させるようなデザインです。
軌道の限界まで目いっぱい車体を膨らませて設計したようですね。

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会社の連中や友人には土産物を仕入れたので、残るは自分の分。
せっかく買うからには、長く使えて愛用できるものがいい。もちろん日本では見かけないであろうもの。
歩きながら考えて、最近凝っているヒゲ剃り用品を是非買って帰ろうと決めたのです。

携帯用に分解して持ち運べる、旅行用のヒゲブラシを前から物色していましたが、なかなか好みのものに出会わずにいました。フランスにはそうした理容用品のメーカーがいくつかあると聞いていたので、これは期待できます。
開店して間もないデパートの「男性化粧品コーナー」へ駆け込むと、確かにそうしたブラシはありましたが、どれもハンドルが光沢仕上げでした。
自分は、愛用しているメルクールの「サテン仕上げ」に近いハンドルのブラシが欲しいので、妥協せずにツヤ消しのブラシを探しているのです。

意外な店でヒゲブラシやカミソリ ホルダーを売っていました。店の鉄格子も物々しい銃砲店です。
これはさすがに日本にはない店だ。けれども、フランス語が分からないので近寄りがたい店でした。
奥の白い化粧箱に入って並んでいるのは「PLISSON社」のブラシです。これは高級品であり日本で買うよりはるかに安く買えるとにらみましたが、買うのはちょっとガマン。

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左側に見える、ブラシとハンドルが分解できるのが旅行用ブラシです。ブラシ部分を天地逆にしてハンドルの中に収納してしまえば、ブラシに曲がりクセなどがつかずに携行できるようになっています。

ちなみに、写真上に並んでいるのは、日本の包丁でした。ケースの日本語の宣伝文句もそのままになっています。
日本の刃物の実力は、欧州でも認められているのでしょうか?



こうして数軒の店を物色して、もうホテルへ引き返してチェックアウトしなければならない時間になりました。
結局欲しいものが売っていないこともあるさ。
そう自分に言い聞かせながら、行きと違う路地をわざと歩いて帰ったら、美容室のショーウィンドゥに理容用品が並んでいました。これは盲点!

これらのうち目玉商品は、中央の木箱に入った「JORIS社」の両刃カミソリ ホルダーでしょう。
自分の記憶が確かなら、それは130ユーロ。いい値段です。

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私は最下段のヒゲブラシ スタンドに注目しました。
現在使っているアクリル製のスタンドは軽量すぎて、時々ブラシごと倒れてしまうことがあるのです。
この金属製のスタンドなら、多少は重みがあってそうしたこともないだろうと考えました。
値段は15ユーロ。さっそくつたない英語を駆使して交渉です。店員は、いきなり東洋人が「ブラシのスタンドだけを売ってくれ」と入店してきたので多少面食らったようでしたが。


全体の構造はこのとおり。

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ブラシを逆さまに吊って、水分を切ります。
余談ですが、せっかくフランスに行ったのに、このスタンドの箱には「OMEGA社、イタリア、型番274CR」と書いてありました。帰国してから調べると、この形状は型番274CRではなくて型番172のようです。
いいみやげになると思ったんだけどなぁ。フランス製ではなかったか・・・。

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行きと同じく、帰りもシャルル ド ゴール空港で乗換え待ちが3時間もありました。
この空港は、世界でも有数の数の免税店が並んでいますから、1軒ずつ冷やかせばうまく時間がつぶせます。
私は、アクセサリー店(女性向けですよ)で、とあるものを見かけて釘付けになりました。
チャームのモチーフとしてこれはアリなのか!?
「Thomas Sabo」というショップのものですが、実に良くできていました。見事な両刃カミソリ。
これを携帯電話か何かに吊るしたら、目立つと思いませんか。日本円換算で数千円だったので、迷わずゲットしました。これこそ、日本では売っていない品物でしょう。フランス滞在の最後の最後に良い買い物をした気分になりました。

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帰国してから調べたら、「Thomas Sabo」はドイツのアクセサリー ショップでした。またしてもフランス製ではないですね~。

ついでにもう一つ。
空港の売店にあまりにも美人が並んでいたので、そのうちの一人をつい連れてきてしまいました。
レジではがされてしまいましたが、この子の値札には「30ユーロ、…GmbH」と書いてあったので、フランス人ではなくてドイツ人のようです。

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彼女はドイツ、ゲーベル社の猫の置物シリーズで、「ロレッタ」という愛称でした。毒蛇みたいな色彩ですが、固定観念にとらわれないデザインに惹かれました。

「真のフランスみやげ」ってなんだろう?


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コメント 5

馬子

xml_xsl さん、nice! をありがとうございました。

by 馬子 (2011-12-28 00:07) 

馬子

Tenさんこんばんは。
やっと更新ができたと思ったら、もう年の瀬です。
by 馬子 (2011-12-28 00:08) 

らいち

明けましておめでとうございます。
お会いできる機会はなかなかありませんが、今年もよろしくお願いいたします。ブログの更新も楽しみにしております。
フランスはカミソリグッズが充実していますね!アクセサリチャームは、以外と車関係も充実したりしているので結構気になります。今後も要チェックですよ~
あと、ブラシホルダーのバックはエルメスですか??
by らいち (2012-01-01 21:12) 

馬子

らいち殿、あけましておめでとう。

チャームは、野郎が普段気にしないもの。
今回は時間つぶしで、しらみつぶしに見ていたので気がつきました。
ブラシホルダーの背景に使ったのは、ラ・ラァ…じゃなかった、エルメス
のアスコット タイです。(当人も、今タグをまじまじと見て知った)
マルセイユが歴史ある港、ということでこの柄で撮影してみました。
by 馬子 (2012-01-01 22:38) 

馬子

BURUさん、明けましておめでとうございます。
ご覧の通り、ブログの更新頻度はのらくらですが、
今年もどうぞよろしくお願いします。
by 馬子 (2012-01-01 22:39) 

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